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196. 流水型ダムが彩る立野峡谷
(りゅうすいがただむがいろどるたてのきょうこく)
 
 
 

●所 在:阿蘇郡南阿蘇村立野
●施主等:国土交通省九州地方整備局立野ダム事務所
●令和5年度(2023年度) 奨励賞

 
 
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■2023くまもと景観賞パンフレットから抜粋
 蹴裂き伝説で知られる立野峡谷は、数十万年前からの阿蘇火山活動による陥没地形の阿蘇カルデラからの西端出口に位置し、カルデラ内の降雨水と断層活動や白川、黒川の浸食活動により形成されたジオサイトである。また、白川左岸側に落ち込んでいる天然記念物北向谷原始林を擁する自然環境豊かな景勝地でもある。
 立野ダムは、この立野峡谷の狭窄部に建造された普段水を貯めない治水専用の穴開き(流水型)ダムである。右岸側には数度にわたる立野溶岩流を主とした柱状節理等が見られ、ダムという巨大な人造構造物と、阿蘇山と白川が創造した自然物とが調和した峡谷景観を創造しようとした意図と、細部にまでこだわったデザイン、自然に近い渓流を再現しようとした工夫、ダム完成後も峡谷の上下流で人が間近で立野峡谷のジオサイトと豊かな自然を楽しめる点を高く評価したい。

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