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> R5-189 地域住民と野焼き支援ボランティアが守る「阿蘇の草原」
189.
地域住民と野焼き支援ボランティアが守る「阿蘇の草原」
(ちいきじゅうみんとのやきしえんぼらんてぃあがまもる「あそのそうげん」)
●所 在:阿蘇市小里
●施主等:公益財団法人阿蘇グリーンストック 野焼き支援ボランティアの会
●令和5年度(2023年度) くまもと景観賞
《実施地域》 ※阿蘇地域(赤い部分)
■2023くまもと景観賞パンフレットから抜粋
阿蘇の草原は、文献によれば少なくとも1000年以上、土壌中から見つかっているススキ属型の微化石(プラントオパール)からの推定では、1.3万年程前から野焼きが行われていた可能性がある。このような草原は国内では見られず、現在約150?の半自然草原は国内最大である。野焼きを行わない自然草原は年間降水量が3000mmある阿蘇地域では、草原はすぐに木本に遷移してしまう。つまり、採草、放牧、野焼きを毎年継続して行わなければ阿蘇の草原は維持できない。元来地域住民の生活や生業と不可分な野焼き活動は、現在、県内外の多くの支援ボランティアが地域住民を支援することでなんとか維持されている。
自然と人との協働によって維持されてきた阿蘇の半自然草原は、生物多様性の保全や景観維持に不可欠であり、草原保全活動の継続と、より一層の広がりを持つことを祈念し、熊本を代表する景観保全活動と文化継承活動を応援したい。
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