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187. 宗教法人真宗大谷派皆乗寺本堂および山門
(しゅうきょうほうじんしんしゅうおおたにはかいじょうじほんどうおよびさんもん)
 
 
 

●所 在:上益城郡益城町福原1059-1
●施主等:宗教法人真宗大谷派皆乗寺
●令和4年度(2022年度) 奨励賞

 
 
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■2022くまもと景観賞パンフレットから抜粋
 この本堂および山門は、古文書の記録によると約200年前に建立されている。平成28年熊本地震で甚大な被害を受けるが、未指定文化財であったため、財政面から復興に向けての対策がなかなか進まなかった。しかし、平成30年に益城町の重要文化財の指定となり、再建へと歩み始める。全壊判定を受けた建物が文化財としての価値を見出されることは稀有なことであり、大変な尽力が伺える。この建物は、宇土から山鹿周辺まで見受けられた地域特有の目板桟瓦(めいたさんがわら)を使用しており、当時の桟瓦が現代の技術で丁寧に復元されている。また、文化年間の価値観を体現できる内部の彫刻も興味深い。この先、自然災害の予測に基づき、地震や水害に備えた補強、改修など多様な工事が増大していく中、景観への配慮もこのように細やかに取り組むことが大変望ましいことである。

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