HOME > くまもと街路樹・景観・公園の紹介 > くまもと景観 > H27-153郡浦の天神樟
 
 
153. 郡浦の天神樟
(こうのうらのてんじんくす)
 
 
 

●所 在:宇城市三角町中村字天神平
●平成27年度部門賞 緑と水の景観賞

 
 

《所在地地図》
   
          
       
■2015くまもと景観賞パンフレットから抜粋
 入口の小道は人里の脇から延び、先の見えない切通しへと続く。やがて石積みが視界に入り、視線を上げると巨大なクスノキが悠然と立つ。大きさは想像を超え、全体像を理解するのに時間を要する。根元から6本に幹分かれしたように見え、中に六畳ほどの空間があるという。推定樹齢千年とされ、県内最大級のクスノキとして昭和34年に県の天然記念物に指定された。「天神樟」のいわれは不明だが、明治初期に小字「天神平」が存在し、明治後期に太宰府天満宮より幟旗が贈られており、この頃には菅原道真信仰の神社であったと推定される。学問の神様として、自然信仰の対象として祀られ、火事や台風で大枝を欠失しながらも、地域の方々に大切に守られ、鎮守の森の主として見守っている。竹林を整理し、遠方からもクスノキの存在を垣間見られれば、一層良い景観となるだろう。


© Kumamoto Midori Keikan Kyoudou Kikou. All Rights Reserved.