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南側は国道57号、西側がミルクロードに面し、東および北側は杉林という敷地にあって、本社棟・会議研修棟・商品倉庫の3棟が国道57号に対して開くコの字型を成して、ゆったりと配される。機能上2階建にならざるをえない商品倉庫以外は平屋にして高さを抑え、本社棟では壁に地元の土、床には天草石、会議研修棟では外壁に焼杉といった中九州の自然素材を使って周辺の景観に調和させている。要所に限定したコーポレートカラーは、かえって同色の制服で働く社員の印象を強調した。芝を張った低い土手と植栽で構成した道路側敷地境界の扱いもスマートである。会議研修棟では北側の杉林の景観をアプローチ部や室内の窓でうまく切り取り、杉林の垂直性を際立たせてみせた。随所に景観への配慮があり、建物内に自然の景観を取り入れる点でも成功している。
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