日奈久ICを下りたところ。芝生の広がる八代市立公園が隣接している。目の前には八代海が広がり、そのむこうに天草を望む気持ちの良い場所にこの建物は建っている。
アルミメッキ鋼板で仕上げられた円筒状の中央棟に、水平な屋根が羽根を拡げたような形の建物は、歴史ある日奈久温泉をイメージさせる日本の色「ベンガラ色」の壁と、モノトーンの格子が連なり、細部には特産の竹細工のモチーフが効果的に使ってあり、公園の緑と海の青を背景にシャープに浮び上がる。日奈久の新しい顔を築いているとして評価された。
建物自体の持つ機能性に加えて、家族が遊ぶ公園へのゲートとしても考えられる。そのつながりを持たせ、より一体感が得られるような工夫を期待したい。
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