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現地視察で訪れたのは今回が二度目になる。数年前に見た時はまだ外構が工事中で、その全貌を把握できないままに、復元工事の完了時まで評価を待つことになった。今回、見事に復元された御茶屋跡を再訪し、よくぞここまでとうれしく感じた。歴史的配慮や周辺への影響、活用のされ方も含め、満場一致での受賞となった。
まさに朽ち果てようとしていた御茶屋を歴史的、文化的な考察を加えた上で修理・復元し、庭園などの外構も完成した。この影響が周辺の建物や施設にも及んでいて、今後さらに景観面での整備・発展が期待できる。
歴史的な建物を保存するだけでなく、地元の人たちがお茶会や展示会など有効に活用し、みんなで盛り立てていこうという姿勢も評価できる。そうした試みが今後さらに広がっていくことを期待したい。 |