熊本市大江の熊本学園大学創立60周年記念会館(14号館)の外壁に張り付けられたモザイク壁画「蝶」が従来の人々の目を引いている。熊本では数少ない壁画のある景観である。故海老原喜之助画伯が制作した壁画なのだが、これまで壁画を飾っていた熊本市新市街の旧熊本東宝会館の建替えに伴い、熊本学園大学が平成19年に移設した。縦13.60メートル、横10.10メートルの大壁画で、擬人化した2匹の蝶の飛翔の様子が描かれており、その鮮烈な色彩が印象的だ。前面の道路への開放が望まれるが、熊本の美術文化のシンボル的景観といえよう。
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