江津湖の近くで育ったせいか、この川は何か懐かしい。上流部はかなり手が入り公園化されているが、下るにしたがって『昔の川』を思い出させてくれる。鶺鴒、鴨、鷺などゆったりと遊び、川面を覗き込むと足音に驚いて藻の中から魚が飛び出してくる。風が渡り緑の草々は気持ちよさそうになびき、のんびりとした時間が過ぎる。ベットタウン化が進み、右岸には新しい住宅が建ち並ぶ。みんな川を向いて建っている。自然環境との調和がとれ、生き物の共生する川であるから当然のことと言える。
都市化が進む中で、環境保全のための住民・行政の協同による弛まぬ維持管理を期待する。
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