阿蘇の自然の恵みである湧水(水其)、桜や竹などの素直な植栽、味のある書体の看板、これらの組み合わせがこの街に豊かな表情をつくり出したことを評価したい。
これまでの10数年の商店街再生の努力が若者や住民に引きつがれて今日の姿になった。さらに未利用の民家再生など発展途上のエネルギーを感じることができた。
仲町商店街の活力が線にとどまらず面への広がりをもって成長して欲しい。また、聖(阿蘇神社)と俗(商店街)の共存を大切にして神域の荘厳さといきいきした楽しい街との二面性をはぐくんでいただきたい。
今後は、阿蘇神社の門前町としての特徴を引き出すために、境内を取り巻くこの地区の奥深さの演出や計画、特に神社正面のアプローチ空間の整備については行政、神社、住民の協力体制の中で実現を期待したい。
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