この建物は、平成12年度に行われた公開設計競技によって、「日本のふるさと」のシンボルに相応しいものとして設計案が選定され、建設されました。
敷地の高低差をうまく取り入れながら高さを抑えた全体計画、ふんだんに使われた木材の表情、自然の四季の移り変わりとの調和を考えた色彩計画、巧みに折り曲げられた棟のライン、来訪者を歓迎するように縁側に見立てた待合ベンチ。全ての要素がシンボルとしての存在感と優しさを作り出すためにまとめられています。
豊かな木質の内部仕上げのために、議論の末に上履き利用となっているのも大切にされている証といえます。五木村全体のイメージリーダーとしての役割が、名実共に果たされることが期待されています。
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