湯出川に沿った小さな温泉街に立つ木造3階建ての旅館は、観光客の動向を読みとりながら、旅館の再生をかけ、平成3年以来主人自らの手によって改修工事がこつこつと今も続けられている。
外観は懐かしい姿に、駐車場は囲炉裏を囲む食堂に、応接間は道路から直接入り込める観光客や地域に開かれた板の間に変更した。家族で経営されるこの旅館は、懐かしさと優しさに溢れ、訪れる観光客にとって魅力あるものとなった。
湯の鶴温泉は湯台場として古い歴史を誇っている。この旅館の試みがきっかけとなり地域が活性化されることが期待される。
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