近傍に美術館、伝統工芸館等があり、明治初期からの老舗やギャラリー等が点在する位置にある新装のアーケードは、その歴史と文化を基調としたものでありパリのオルセー美術館をイメージする格調高い工夫が凝らされている。アーケード街は、朝夕に心地よいBGMが流れ、白を基調とした統一感のあるデザインで一体感を与えると共に良好な広告景観創出の工夫・努力がなされ、シンプルで明るい空間が形成されている。歩道中央は、特殊な木(南米産イベ)を素材とした路面舗装で自然観を演出し、歩く人に柔らかい感触、温もり、優しさを与え、歩く楽しさを感じさせる。本作品はショッピングゾーンとしてだけでなく、人々の交流の場としても快適な景観を醸し出している。
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