文字通り街の一角にさわやかな景観を持ったギャラリーである。国道443号線に沿って、三加和町大田黒の部落に入ると、緑に包まれた景色の中に、一瞬目を射るような白い壁の蔵跡が見える。そのユニークな姿は誠にさわやかである。
明治の末期まで造り酒屋であった当主の戸田氏は、中学の美術の先生をやめられた後、酒倉を改装して古い蔵を現代風の画廊に新装された。
蔵の中は決して広いスペースとはいい難いけれども、その企画された展示の内容は、時代にふさわしい息吹きがあり、古い伝統の中に独自の文化を築くほのかな香りが漂い、すばらしい景観に花を添えている。
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