湯けむりの立つ温泉峡にハイテックな建造物が出現したことによって、景観にアクセントがついた。 力の動きが構造的に軽やかに表現された歩道橋は、グレーの落ち着いた色彩計画と繊細なデザインによって、周囲の建築群と微妙な調和を保っている。この橋と一体化して建設された多目的ホールは、対岸からとアプローチからの視点によってボリュームデザインが意図的にコントロールされているなどの配慮がうかがえる。地元の人々と建設関係者のコミュニケーションが円滑であった結果の現れであろう。アートポリス参加作品である。