この作品は古い町屋がたち並ぶ鹿本町来民の旧道道筋に建てられ、いまや伝統工芸品となった渋うちわの工房兼店舗からなっている。伝統的なデザインを基調とした外観に、曲線をもちいた屋根や別棟をつなぐゲート的な意匠に新しさを感じる。また別棟の機能はトイレであり、この商店街利用者に街の快適性を与えている。さわやか街かど賞にふさわしい作品である。これらの努力が、今後も継続され来民地区の景観整備が充実する事を期待したい。