風化し、黒ずんでいく歴史的な町並みに白い花が咲いた。ある規模と重厚な存在感のある酒造元の建築がお化粧直しをされることは、町並みに元気を与えてくれる。 かつての日向街道沿いには、妻入や平入の建物が並ぶが、熊本県下では希少価値のある平入妻入複合型ともいえる「乗越し屋根」の形態が保存されることは、建築の上でも重要な意味をもっている。 このような努力が周囲にも影響を及ぼして幅の広い活動となることを期待したい。