木立を思わせる柱の連続と軽快な屋根形態が、周囲の緑と一体化し、子供達には嬉しい、内部と外部の領域が曖昧な建築が生まれている。一見、建築表現を強調しない透明感ある建物であるが、壁を少なくしたり、屋根の自由なデザインを実現させるために中庭とテラスの屋根面で構造的な処理をするなどの大変な工夫がなされている。
緑豊かな敷地に恵まれ、テラスや前庭に加え、建物中央には中庭が設けられている。広いガラス窓を用いた開放感のある平屋の建物は、幼い子供達を、安全に伸び伸びと育む環境を提供すると共に、近隣の子供達をも誘う魅力を持ったスペースとして、道行く人々に安らぎを与える景観である。
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