酒屋、廻船問屋などを業としていた蘇峰・蘆花生家は、昭和63年の調査により、創建年代の特定できる県内最古の町屋として、建築的価値の高いことが判明した。そこで、徳富氏以後代々にわたって居住していた西村氏との協議によって、土地・建物を公有化し、本格的な保存整備に着手することとなった。
再生整備にあたっては、徳富家関連の建物は可能な限り創建当初の姿に復原し、江戸期の商家として公開することとし、その他の建物は文化財の保存修理を行った後に、社会教育施設として活用することとなった。
この建物が一つの核となって、観光・地域づくり・もやい直しが一段と進むことが期待される。
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