樹齢百年とも言われる楠の大樹は京陵中学校の校内にあった。この大樹とその周囲を市民に開放し、そこに緑道が整備され、町並みにオアシス的空間を創り出している。
単なる地域住民の要請による歩道の拡幅ではなく、夏目漱石の道というテーマで樹木を補植し、校門を改修する等、全体のイメージ作りを行っている。そこに人々が自然に足をとめる憩いの場としてオープンスペースが設けられた点を評価したい。
都市計画道路の一部ということで、今後連続性のある整備が期待できるが、さらに、この場所にふさわしい街灯やベンチ等のデザインや配置にも慎重な検討を望みたい。
|