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  種から苗への育て方
 
 花いっぱい運動を始めて実施される方から「種から苗への育て方」に関する相談があります。
 花ごとに詳しい育て方は異なりますが、簡単に次のとおり紹介します。
 
 
@花の種子の特徴確認
 植えたい花の種子の特徴を確認します。発芽に適した温度や時期、発芽の条件(光をあてた方が発芽しやすいかどうか)などを確認します。花の種子の袋の裏面に記載してありますので、参考にしてください。

A花の種子とまき床の準備
 花の種子とまき床を準備します。移植を好まない花の場合にはセルトレー(連結ポット)を用いると根を傷めず便利ですし、細かい種の場合にはピートバンを用いると便利です。
 種をまくための土は、新しく清潔な土で、肥料が含まれていないものを準備します。種まき用の土も販売されていますが、赤玉土、ピートモス、河砂、バーミキュライトなどで行うこともできます。

B種のまき方
 種は、重ならないように均等にまきます。セルトレー(連結ポット)を用いる場合には、ひとつのセルに2,4粒の種をまきます。後で間引くことが必要になりますが、間引くことをかわいそうと思う場合には、まくときに間を空けたり、ひとつのセルにまく種の数を減らしたりします。 

C土の厚さ
 種をまいた後に土をかぶせますが、その厚さは種の発芽の条件により異なります。光を当てた方が良い種の場合には薄く(2mm程度)、光に当てると発芽しない種の場合には厚く(5mm程度)します。

D水やり
 種をまいたら水やりです。鉢受皿に水を張り底から吸水させるか、霧吹きなどで水やりをしましょう。しめらせた新聞紙をかぶせることも有効です。ここで気をつける必要があるのは、発芽までの間表面を乾燥させないようにすること、じょうろなどで水やりをしないことです。

E陽の光を
 発芽したら、十分陽の光にあてます。また、周囲にアルミ箔を置くなどすると、アブラムシ対策になります。

F液肥
 発芽して1〜2週間したら、薄い液肥をあげることも有効です。肥料については、その用法用量などを守りましょう。
G間引き
 葉と葉が重なるようになったら、間引きが必要です。間引く場合には、元気そうな苗を残し、他の苗を引き抜きます。

H植え替え
  本葉が2,3枚くらいになったら、植え替えをします。適切な時期に植え替えをしないとその後の成長に影響がありますので、時期を逃さないようにしましょう。
 株ごとにほぐして植え替えていくことになります。絡まってほぐしづらいこともありますが、そのようなときには慎重に作業を行います。
 移植を好まないものは、直まきした場合にはそのまま育てますが、必要に応じて肥料をあげます。また、株ごとに小さなポットで育てたものは、根の形を崩さず、そのまま花壇やポットに植え替えます。
      
I定植
 種まきをしてから2か月ぐらい経ちある程度の大きさに育ったら、花だんなどに定植します。
 定植する場所には、おおよそ1週間前に堆肥や苦土石灰をすき混んでおくことと有効です。また、定植時に元肥をあげることも必要ですが、その量は、草花がどの程度肥料を好むかによって決めます。 
 また、ほとんどの草花は、日のあたる場所を好みますが、種の袋の裏面を参考に植える場所を検討してください。水はけの悪い場所にはほとんど定着しませんのでご注意ください。   


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